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一つのイベントから、企業文化へ ― 私たちのチームビルディングストーリー

2026.09.14

チームビルディング・アクティビティ

「チームの強さはメンバー一人ひとりにある。そして、メンバー一人ひとりの強さはチームにある。」

これは、NBAの元選手であり、バスケットボール史上最も成功した指導者の一人として広く知られるフィル・ジャクソン氏の言葉です。複数のチームを率いて幾度もの優勝に導いた彼のこの言葉には、「一人ひとりがチームにとって大切な存在であり、チームもまた一人ひとりにとって大切な存在である」という理念が込められています。

この考え方はスポーツの枠を超えて広がる普遍的な原則であり、組織の成功だけでなく、そこに属する人々の成長と成功のためにも、企業が大切にすべき理念だと私たちは考えています。

着実に成長を続けてきた私たちの会社にとって、その歩みを確かなものにするためには、社内の関係性をより強固にする必要がありました。信頼を築き、より良いチームワークを育むという目標のもと、経営陣はその想いを具体的な形にするための取り組みを企画することを決めました。

株式会社Legend金属回収センターは2014年の設立以来、着実にチームの規模を拡大してきました。そして設立からおよそ10年が経った頃、私たちは初めてとなるチームビルディング・セミナーを開催しました。2023年2月に実施したこの2日間のイベントでは、世界各国の組織における社内関係の強化を20年にわたりサポートしてきた、リトアニア出身のチームリレーション・コーチ、ヴィタウタス・ガイダマヴィチウス氏を講師としてお迎えしました。演習の内容から、その後に交わされた対話に至るまで、セミナーのあらゆる場面は氏の豊富な経験に基づく的確な導きによって形作られました。

その中でも特に印象的だったのが、信頼をテーマにした一連の演習でした。そのひとつでは、選ばれたメンバーたちが、通常であれば安全とは言い難い素材の上に立つ仲間を支えるという課題に挑みました。一見するとリスクを伴う状況にもかかわらず、参加者全員が互いを信じ、積極的に取り組みました。そして最後まで誰一人として怪我をすることはありませんでした。この事実は小さなことのようでいて、チームの結束力の強さを示す象徴的な出来事となりました。

その信頼の精神は、セミナーの次の段階にも受け継がれました。参加者一人ひとりが、「私たちがどのようなチームであるか」最もよく表す概念を挙げていくという課題に取り組みました。2日間のセミナーを終える頃には、全員の意見が集約され、組織としての私たちを最も的確に表す価値観が明確になりました。こうして後に会社のコアバリューとなる理念が確立されたのです。

また別の日には、経営陣がヴィタウタス氏ととも自らのリーダーとしての在り方や、個人として、そして会社としての夢について振り返るセッションを行いました。その中で、私たちがどのような価値観を大切にしているのか、そしてそれがなぜ重要なのかというテーマにも触れました。組織もまた人と同じように、自らの価値観を理解し、それに基づいて行動することで成長し、そこで働く人々もまた充実感を得ることができます。

経営陣は、会社の成長や高い定着率を支えてきた創業以来のベストプラクティスを振り返り、その要因を整理しました。特に、2016年に起きたいくつかの出来事が、結果として会社の最初のコアバリューが生まれるきっかけとなったことを、主要メンバーは改めて認識しました。

その年のある朝礼で、当時まだ少人数だったチームに向けて、代表である金英哲は、「責任感を持つことは仕事だけでなく、人生においても大切だ」これが、会社が初めて掲げ、実際に行動指針として根付いた最初の価値観となりました。

同じ年、チーム内の文化的な違いからいくつかの課題も生じましたが、効果的なコミュニケーションによって、危機を回避することができました。この経験から、コミュニケーションがいかに強力なツールであるかを深く理解することとなりました。

さらに、私たちは逆境を強みに変えることを決意しました。多様なバックグラウンドを受け入れることで、さまざまな視点から解決策を生み出せると気づいたのです。

こうした過去の経験を踏まえ、創業以来の成長要因を分析した際に、最初に挙がったのが「責任感」「コミュニケーション」「多様性」という三つの概念でした。

これら三つの価値観は、セミナーで抽出された候補に加え、全社に共有してフィードバックを募りました。そこから導き出されたものこそが、私たちの公式なコアバリューとなりました。これは、組織のあらゆる層が協力して生み出した成果です。

そして私たちは「初心忘るべからず」が意味するもの、そして「Team Legend」としてどのように行動するのかを明確に定義しました。

経営陣は、この取り組みがチームの関係性に大きな影響を与えたことを強く実感しました。

その後、このセミナーは私たちの文化の一部として定着し、同じファシリテーターのもと、現在では年に複数回、全メンバーが参加する形で継続的に開催されています。

一つのイベントとして始まったこの取り組みは、やがて「私たちがどんな組織であるか」を形づくる存在となりました。その根底にあるのは、メンバー一人ひとりがかけがえのない存在だという揺るぎない信念です。

私たちは、強いチームとは、互いに支え合うことを選び、共に立つことを決意した“強い個人”によってつくられるのだと理解するようになりました。 そして、私たちが目指すチャンピオンの姿と同じように、成功は常に、その背後にあるチームの強さから始まることを知っています。